22-01. セクショナリズムと自己利益優先は、組織の性

組織における自己利益優先とセクショナリズム

企業には多くの部署があり、それらの部署が協力して業務が行われます。

各部署が協力して行う業務では、それぞれの部署が持つ事情により業務が円滑に進まないことが多くあります。

部署同士がうまく協力できない状況を部署間衝突、部署間コンフリクトといいます。

そもそも組織には自己利益優先とセクショナリズムという性質があります。

自分の部署を大切にする、自分の部署が第一であればよいという考え方です。

それぞれの部署が責任をもって業務を行うという意味ではよい面もありますが、組織として部署間コンフリクトを放置することは不効率です。

常に調整をしたり話し合ったり、仕事が遅れたりすることがあれば、組織としての成果を挙げづらくなるからです。

部署間コンフリクトをどのように排除するのか

部署間コンフリクトをどのように排除するのかが企業マネジメントの大きなテーマです。

  • 連絡がない、
  • コミュニケーションがとれない、
  • 仕事が遅い、
  • やるべき仕事をしていない、
  • 質が低い、
  • やり直しをしなければならない

などの事例があります。

その結果、

  • 自部署の業務がうまく進まない、
  • クレームを受ける、
  • 問題解決のための余計な時間が必要となる、
  • やる気をなくす

といったことが起こります。

部署間コンフリクトには、

  • 新人が多く生産性が低く業務がこなせない、
  • 退職者が多く人が不足している、
  • 仕事の仕組みの不備・ルール未整備、
  • 社員の技術技能が水準に到達していない、
  • 忙しい、
  • 自分達の仕事ではないと考える、
  • 相手が嫌い、
  • 相手の立場に立てない・利己的

といった原因があります。

結局は自部署の利益を優先するためにどうしても解決が長引くことがあります。

トップが介入して現場では解決できないことに対する決定を行うことが、部署間コンフリクトを解決するためのポイントです。

具体的には、

  • 教育を行う、
  • 業務改善を行う、
  • ルールをつくる、
  • マニュアルをつくる、
  • 評価を行う、
  • 人を採用する、そして
  • 何よりも同じ目標のために組織が一丸となって前に進む状態をつくりあげる

ことが必要です。企業幹部の改善への果敢な取り組みが期待されます。

なお、このテーマは、どのような業種にも当てはまるので、留意が必要ですね。自社に部門間の衝突がないかどうか調査してみてはいかがですか?

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