19-20.ワシの眼と心をもつ

マクロとミクロが見えるワシの眼

ときに飛行機から見る外の景色はリアリティがあります。雲が妙に近かったり、街並みが手を伸ばせばとどくところにあるように思えるからです。地上に住んでいると、鳥の視線でものをみることができません。

同じ能力をもっていても上にいるのと下にいるのでは見えるものが違うのでしょう。障害物がない、見る対象との距離があるので全体が見える、という感覚です。人の眼には逆に小さいものは見えませんし、変化にも気がつかないというデメリットもありそうです。

しかし、鳥の眼は、大きな視野のなかでの小さな小動物の動きをあっというまに察知し、超スピードで獲物を捕りに舞い降りたりするようです。

さて、「ハゲタカ」という小説(バブル崩壊後の日本を舞台に、当時「ハゲタカファンド」と呼ばれた短期的な利益獲得のみを目的とした投資ファンドと、それを取り巻く人や金にまつわる物語=真山仁)に、主人公がワシを見に行き、逆に空のうえから自分を見下された気持になるシーンがあります。

鳥の眼は人間の眼と異なるということは、とえも興味深いです。鳥の眼は、マクロ的にみたときにはミクロは見えないという限界を超えることができる可能性があるからです。

鳥の眼をもつ人間になれれば、マクロミクロ双方をきちっと掌握することができますよね。

ハゲタカに学ぶ

先週「ハゲタカ」の映画バージョンをみました。多少ありえないストーリーではありましたが、慌てず、たじろがず、冷静沈着に、かつロジカルに物事を進めることがいかに重要であるのかを再認識しました。

ハゲタカに描かれているダイナミズムは、我々の仕事比較のしようがないものではありますが、我々にもとても参考になることがたくさんありました。

  • 信念をもち仕事をする
  • どこかに真実を追う
  • 勝負にこだわる
  • 不可能と思われることにも挑戦する
  • 負けても立ち上がる

がそれらです。

ということで、飛行機から見る景色を見て、ほんの一瞬だけワシの気持ちになることができました。

しかし、実際には仕事のなかでワシの眼や心をもつまでにいたっていないことを悟り、少し残念な気持ちになりました。どのように努力してワシの眼や心をもてるようになれるのか、課題をもつことができました。

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