19-01. リーダーシップの本来の在り方

リーダーとリーダーシップ

世の中にはリーダーと呼ばれる人がたくさんいます。しかし、リーダーだから、皆がリーダーシップをあるべきかたちで発揮しているかどうかというと、そうではないケースがあります。

以下、リーダーとリーダーシップについて考えます。

(任されるという意味で)権限と責任をもって、決めた目標を達成する役割を担う人をリーダーといいます。

リーダーシップとは、リーダーが目標達成のため、他の人々に対して影響力を行使されるプロセスをいいます。

リーダーシップは、目標達成のために計画や手順を明確にしたうえで、与えられた経営資源を最大活用するように発揮されなければなりません。

リーダーは、リーダーシップを発揮し、他の人々に影響を与えられる人である必要があります。

ここに、リーダーシップは初めからリーダーに帰属しているのではなく、リーダーと他人のやり取りのなかから、帰属されていくものと考えられます。

「私には、地位や職位もあるので、私はリーダーだ」と言う者に、自動的にリーダーシップが帰属するものではありません。

皆がどう思うか、どう感じるか次第である、ということになります。

「リーダーたることの第一の要件は、リーダーシップを仕事と見ることである」とドラッカーがいっていますが、それは広い意味のリーダーシップです。

最終的には、この人は尊敬できる、私のリーダーだ。だから彼の指示を聴く、という姿勢があり初めてリーダーシップは発揮されるし、成果があがると私は考えているのです。

リーダーは、肩書や役職があるからリーダーだという誤解を持たず、部下(フォロアー)から受容されてはじめてリーダーとしての役割が成立することを知らなければなりません。

真のリーダーではない者がリーダーシップを発揮しようとしても、他人はいうことを聴きません。

表では従ったように見せるけれどもお腹のなかでは抗う、面従腹背が組織に横行すれば、成果をあげることは困難です。

常に精進し、リーダーとして相応しい人格やその業務における知識や経験(ノウハウ)を身に着け、リーダーの行動により、

  1. 接した人々が盛り上がり、組織が活性化する、
  2. 相対的に仕事ができる、
  3. 人間的にも素晴らしい、だからこの人についていく、

といった影響を他人に与えることができるよう研鑽しなければなりません。

リーダーとして本来のリーダーシップを発揮するのは、とても大変であることが判ります。

リーダーシップに関わる、どのような理論を採用するかは別として、コロナとともに過ごす先行き不透明な時代になりました。

組織が一体となり、成果を挙げられるリーダーが多数出現することを期待しています。

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