18-07. 承認権限が行使されているか

承認が行われる仕組みが必要

承認とは、職位者が与えられた職務を遂行するに当たって、下位職位者の提案に対して自己の責任において自らの判断と責任において最終的に決裁することをいいます。

起案、審査されて上にあがってきた案件や事項について、最後にその行為を行ってもよいということを決定することを決裁といいます。

決裁はかたちを変えて、まさに承認のケースや指示、そして命令の場合があります。

例えば、

  • 上司からの指示を受けて処理が行われ、
  • チェックのあと経理に伝票が回送され、
  • 経理で決裁され、
  • 起案者の口座に入金が行われて精算が完了すること

になりますが、上司からの指示が承認であるし、経理での決裁は承認に基づいた処理であるといえます。

一般論の「承認」は、まさに、「指示、命令、了解」といった多様な意味をもつ言葉ですが、権限規程上は起案、審査の上に成立する、意思決定のための権限行使であるといえます。

「承認権限を持つ者により、承認が行われて何かが実施される」、という仕組みのない企業は危険な企業だということが分ります。

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