15-06. 意志の強さと阻害要因

コミットメントとその達成への強い思い

人は思いにより行動します。思いなく、ただ行動する人はいません。

無意識のうちに行動する無意識行動も、以前にある思いから生まれた意識行動が無意識行動に転換されたものであることを考えれば、慣習化された行動には元々思いがあったと捉えることができるからです。

ここで、意識行動にしても無意識行動であっても、行動しようとする者がその行動を阻まれることがあります。何かを邪魔する阻害要因は、内的要因と外的要因に区分されます。

内的要因は当初の思いを否定する思いや、思いはあるけれど物理的に身体が動かないといったものです。

自分の中に当初の思いを疑問に思ったり、違うのではないかと否定すること、また思いはあるのに他の事象により精神的、肉体的な障害により行動が抑制される状態になるという事例です。

外的要因は、自分の他に影響を受けるもので、時間、他人、環境、緊急性、重要性により当初の思いが二の次になる、といった事例を挙げることができます。

こうして考えると、これら阻害要因を避けて思いを持ち続け行動につなげて、成果を挙げることがいかに難しいことが分かります。

思いを常に持ち、その思いを阻害する要因をつくらない、要因があっても、それを凌駕する強さをつくりあげる、といった生き方が必要です。

しかし、思いを阻害する要因をつくらないことは、それほど簡単ではありません。自分の思い以上に魅力的なことがあったり、誘惑が多いこと、また社会人であれば自分勝手に生きられないことも大きく影響するからです。

例え思い通りに生きられる強さがあったとしても、外的要因は自分のためだけではないことも多く「強さをもつ」次元ではない、同じテーブルでは考えられない事柄が多くあります。

なので、障害を乗り越え、異次元の事柄を常に抱えながら、いつも自分の思い通りに生きられる人は、相当な力のある人ということができます。

もちろん、そうした人を目指し、自分が決めた、やりたいこと、やらなければならないことへの約束(コミットメント))と、その達成への強い思いをもち、心身を鍛錬し、多くの事柄をさばきながら、阻害要因をクリアーしていくことこそが、最高レベルの生き方であることは間違いありません。

人は、メインの思いをもちつつ多くの思いをもち、またその思いもその都度変化させながら、生きていく生き物ではあると思います。

挫折を繰り返しながらも、その時々で、これをやろうと決めたことを常に実行し、強い意志をもち成果を挙げて達成感を得られるよう生きていきたいと、いつも考えています。

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