11-39. 悠久の台本に生きる

人生とは何か

人生とは何か。普遍的なテーマでありながら、一生解答が得られないテーマだと思います。

なぜ存在するのか理解できない宇宙に生まれ、宇宙に浮遊し、銀河系のなかで適度な太陽の光をもって、恵まれた環境がつくられた地球に私たちは生きています。

地球には人類が奇跡的に生まれ、文明が発達し科学が進化して、人類の寿命は延びました。

人口が増加して発展していく国もありますが、多くの国では出生率が減り高齢化が進む国が増えてきました。

国益のため、また宗教や思想の違いから争いが生まれ、無用な戦いが起こり、殺戮も繰り返されています。

経済は発展し、また何かを乗越えて発展する国もあれば、日本のように少子高齢化の制約条件のもとで力を発揮できない国もあります。成長と混乱が繰り返され混沌とした社会が生まれました。

日本の国民一人ひとりに目をやると、厳しい環境に直面し、諦めをもって思考を停止してしまう人もいるし、何があっても挑戦して生き抜いていこうとする人もいます。

希望をもって将来をみてもうまく生きていけない人もいるし、偶然うまく生きていける人もいます。さまざまな出来事のなかで失望と歓喜がありながら、皆が生きていく社会です。

多くのことが起こった歴史を振り返ると、まだ2000年と少ししか経過していないことにも驚きますが、私たちはそのなかの本当に短い時間を生きていかなければなりません。

あっという間の短い人生だからこそ、精一杯生きることが必要だと思いに至ります。

不思議な宇宙で自分が生きていることや生かされていると考えると、自分のやろうとしていることは、実は「筋書きのある宇宙の台本のなかのほんの一行の、与えられた役割であるのではないか」とも考えます。

生かされているのであれば、それを真摯に受け止め使命を果たす。

それが人生の意味なのではないか、懸命に自分の人生を演じ切ることこそが、人生であるのだという思いに辿りつきます。

自分の心に湧き上がるものが生まれることを心待ちにして、いざその感覚をつかんだのちは、自分の与えられた役割を果たすことに執着して生きていくことが摂理ではないかとも思います。

限られた時間のなかで、自分の気持ちを、「使命を果たして満足したいという思い」に振り向けて、何かの価値をつくり出し、誰かに喜んでもらっているという確信を得ることができるまで闘い続けていかなければならないと考えるのです。

自分はなぜここに存在するのか、どう生きていくのかに思いを馳せること。時には必要ですね。人それぞれですが、後悔をできるだけ少なくできるよう、努力していきたいと思います。

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