小売業とは

小売業の区分

小売業とは、卸売業やメーカーから商品を仕入れ、消費者に直接商品などを販売する流通機構の最終段階に位置する事業者をいう。

しかし、例えば酒販店は消費者に酒類を販売するかたわらで、飲食店などの事業者にも酒類を卸すなど、小売りと卸売りの両方の機能を兼ねているケースもある。

このことから、小売りと卸売は買い手視点による区分であるといえる。

経済産業省の経済センサス(商業統計調査)でも、年間販売額の半分以上が消費者に対する販売であれば、その事業者は小売業として分類されているようだ。

 

購買代理機能をもつ

小売業は、メーカーに代わって消費者への販売を「代理」していると捉えることもできる。

また、同時に、消費者の「購買」も代理しており、販売代理・購買代理という二つの視点を繋ぐ重要な役割を果たしていると言える。

たとえば消費者は、自分が欲しい商品をつくっているメーカーがわからないし、仮にメーカーが分かっても直接買える機会は少ない。

そこで、小売業者は消費者に代わってメーカーや卸売業者から商品を仕入れ、消費者に販売するという購買代理機能を果たしているのである。

ビックデータ提供

近年はインターネット(EC)の普及により、消費者と生産者・メーカーを直接つなぐ機会が増えていることから、小売業においては、こうした購買代理機能がより重要性を増してきているといわれている。

小売業は直接消費者を販売の対象としているので、変化する消費者のニーズをつかみやすい位置にある。メーカー側でも、市場調査等により消費者ニーズをつかむことはできるが、小売業者は自店の活きた販売データを活用することで、消費者ニーズをつかむことができる。

小売業者は消費者ニーズ(ビックデータ)をメーカーに伝え、メーカーは消費者ニーズに応える商品を開発することで、新たな市場を開拓することができるといった効果が期待できる。

こうした意味からも、小売業は消費者とメーカーをつなぐ重要な役割も担っている。

 

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