製造業とは

製造業の役割

製造業は、原材料を加工して、新しい物資を生産し消費者に提供する業をいう。

製造業を端的に表現すれば、「新たな製品の製造加工を行う事業所」となる。単に「つくる」だけでなく、製造加工した新製品を販売することも製造業の役割である。

ただし、ここでは、原則として一般消費者に直接製品を売るのではなく、卸売業者や小売業者、他の工場や販売所に売ることがその対象となる。

いくつかの製造工程

製造業の特徴の一つに、扱う原料や加工する製品によって求められる技術が大きく異なることがあげられる。例えば、鍛造/鋳造、旋盤、切削/研削/研磨、組み立て、塗装、検査がそれらである。

鍛造は金属を熱し、叩いて必要な形をつくること。鋳造は金属を熱で溶かした鋳型に流し込んで器物をつくること。旋盤は、加工対象を回転させ、刃物を当てて工作物を削ってつくりだすことをいう。

切削は工作物の不要な部分を専用の器具を使って加工すること。

研削は専用の工具で工作物の表面を削り取り、加工すること。いずれも、所要の寸法・形状に加工することが求められる。

研磨は専用の工具で工作物の表面を滑らかにすることである。

さらに組み立ては、他の工程あるいは他の工場で作られたパーツを組み立てて完成品を生産すること。アッセンブリーと呼ばれている。

そして塗装は、文字通り様々な塗料や用法を使い、製品を塗装すること。

最終的に、製品、部品の品質が規定に適合しているかを評価する。同工程を経て出荷される最終の工程である。

もちろん、製造業はさまざまであり、鉄鋼には鉄鋼の、化学品には化学品の、大量生産品や半導体にも、それぞれの製造工程があり、製造工程画一であるのではないあが、製造工程の事例として理解する。

IT・AIの導入や技能継承を

製造業は、かつて「モノづくり大国ニッポン」と言われるほど日本経済の成長・発展に大きく貢献してきた分野である。しかし、近年では中国が「世界の工場」として世界第2位の経済大国にのし上がり、足元では人口減少による労働力の不足、熟練工の減少が懸念されている。

今後、日本における製造業の維持・発展には、IT・AI技術の導入による業務の効率化及び技能の承継が不可欠である。

 

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