[コラム]懸命に生きる従業員による組織活性化
信念をもち人生を生き抜く
ながいようで人生は短いと思います。最期のときにならないと、実感できないことだとは思いますが、若いときには感じられなかったことが、年齢を重ねることにより実感をもって感じるようになりました。
今日より明日、明日より来月、来年となれば、その実感はより鮮明になってくるのだと容易に想像できます。
人生をどのように過ごすのかは個人の自由ですし、価値観に依存します。人生のプロセスにおいてさまざまな出来事があり、環境が変わり、他からの影響を受け、そのつど価値観は変化するし、行動も変化するのだと思います。
諦めたり、頑張ったり、挫折したり、成功したり、また失敗したり這い登ってきたりという、繰り返しのなかで、思いを変え、価値観を変え、何をして、どのように生きるのかを決めながら人は時間を紡いでいきます。
仕事においても社会にでてからずっと同じ仕事をする人もいるし、違う仕事をする人もいます。いくつかの仕事を転々としたしながら経験を積み重ね力をつける人もいるし、そうではない人もいます。
これもすべて自分が最終的には決めてきたことで、何がよいのか、すごいのか、よくなかったのかどうかも自分でしか判りません。他人からとやかくいわれることでもありません。
大切なことはその都度、自分の思いをしっかりともち、信念をもって人生を生き抜いてきたかどうかということです。
その都度、満足できたのかどうかという問いに対して、YESといえることが大切だと思います。満足できたこと=成功したことと私は考えています。
もちろん、自己満足だけではなく、小さなことでもいい何かをやりきったことで、何等かの成果をあげて満足できるし、他者からも評価されれば素敵なことだと思います。
成果をあげられない、満足もしないのではなく、悔いないよう頑張ったけれども、ゴールにたどり着けかった、ということはあるかもしれませんが、そこには必ず自分の成長はあります。成長のない頑張りはありえないと考えてもいます。
リーダーによる支援
何等かの活動を懸命に、そして必死に行えば、信念が強くなり、その事項に対する知識や技術技術は高まるし、謙虚になれる。もちろん、プロセスで多くの人に接することもできるし、教えを乞うことや、勇気をもらうこと、助けたり助けられたりすることが必ずあるはずです。
自分のやりたいことを設定し、思いを強く、信念を強く、学習を怠らず行動する。信頼される自分をつくりながら、他人と接し、影響を受けたり与えたりしながら行動することで必ず成長できます。
いま、とても大変な時代を迎えています。多くの企業人が糾合し、それぞれの地域で、しっかりと自分を磨き組織を護っていかなければなりません。
個人の価値観や生き方もさまざまです。しかし、誰も満足して生きるために、人は自己研鑽を続けていかなければなりません。それは自分にとって本当に満足できるものであるのかどうか。できることは限られているけれども目標を決め、一つ一つクリヤーしながら、成果をあげていくことを怠らないことが大切です。
強い思いをもち、限られた人生を懸命に生きていくことができる人が数多く存在する組織は強く活力のある組織だと思います。組織活力の源泉である個人の情熱を枯渇させないよう、彼らの行動を阻害することのないようにしなければなりません。
多くの満足や達成感を得たいという従業員が実質的な組織活力の源泉となれるようリーダーはしっかりと行動していかなければなりません。
[石井友二]
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