製造業の特徴の一つに、扱う原料や加工する製品によって求められる技術が大きく異なることがあげられる。例えば、鍛造/鋳造、旋盤、切削/研削/研磨、組み立て、塗装、検査がそれらである。
鍛造は金属を熱し、叩いて必要な形をつくること。鋳造は金属を熱で溶かした鋳型に流し込んで器物をつくること。旋盤は、加工対象を回転させ、刃物を当てて工作物を削ってつくりだすことをいう。
切削は工作物の不要な部分を専用の器具を使って加工すること。
研削は専用の工具で工作物の表面を削り取り、加工すること。いずれも、所要の寸法・形状に加工することが求められる。
研磨は専用の工具で工作物の表面を滑らかにすることである。
さらに組み立ては、他の工程あるいは他の工場で作られたパーツを組み立てて完成品を生産すること。アッセンブリーと呼ばれている。
そして塗装は、文字通り様々な塗料や用法を使い、製品を塗装すること。
最終的に、製品、部品の品質が規定に適合しているかを評価する。同工程を経て出荷される最終の工程である。
もちろん、製造業はさまざまであり、鉄鋼には鉄鋼の、化学品には化学品の、大量生産品や半導体にも、それぞれの製造工程があり、製造工程画一であるのではないあが、製造工程の事例として理解する。