倉庫業とは、他者から寄託された物品を倉庫において保存、管理して保管料を受け取る事業をいう。
対象は原料から製品、冷凍・冷蔵品や危険物に至るまで多岐に渡る。
他者の財産である物品を預かるという業務の特徴から、倉庫業を営むにあたっては、「倉庫業法に基づく登録」を受ける必要があり、保管する物品・倉庫の種類ごとに応じた倉庫施設の基準をクリアするとともに、倉庫ごとに一定の要件を備えた管理主任者を選任すること等が義務づけられている。
取り扱う物品の違いから、倉庫業は大きくは、普通倉庫業、冷蔵倉庫業、水面倉庫業の3つに分類することができる。
普通倉庫業は、原料や食品、製造品といった幅広い産業からの貨物以外にも、消費者の財産(家財、美術品、骨とう品等)も取り扱う。また、冷蔵倉庫業は、食肉、水産物、冷凍食品等10℃以下で保管することが適切な貨物を取り扱う。水面倉庫業は、原木等を水面にて保管する業態である。