不動産業とは

不動産業. 不動産の売買・交換・賃貸及びそれらの代理もしくは仲介、不動産の管理などを行う事業をいう。

不動産業は、不動産を開発する業種、不動産の流通に関わる業種、不動産の管理に関わる業種があり、具体的には、土地や建物などに関わる業界全体を指すことが多い。

商業施設、ビル、マンション、リゾート施設を開発するデベロッパー（開発業者）もあれば、注文住宅や建売住宅を手がけるハウスメーカー、物権の売買・賃貸を仲介する不動産仲介業者、マンションや戸建ての販売を手がける住宅販売業者、そしてこれらの不動産物件を管理する管理会社などがある。

開発の分野では、マンションや商業施設、オフィスビルなどを「建てる」ことがメインになるが、開発の前段階として、どのような建物をつくり、そのためにはどの土地が有効かを「企画」することが重要になる。

このため金融機関や、不動産流通に関わる不動産仲介や販売代理店といった分野との情報交換が大切になる。

不動産の流通には、仲介業者と販売代理店が重要な役割を果たす。不動産仲介業者には土地オーナーと利用者を仲介し、それぞれの要望を繋げる役目があり、販売代理店は不動産の持ち主から委託をうけた不動産を消費者へ提供する役割を果たす。

不動産の管理には、上記のような不動産流通を経て消費者に提供されたビルや商業施設、住宅を管理・サポートする役割があり、このように、開発から流通まで様々な業態が関わることから、最終的に消費者が支払う手数料が高くなる傾向がある。

不動産取引は、土地一つをとっても、市街化区域、市街化調整区域、農振区域、工業区域等様々あるほか、建物においては建築基準法があることや、法人や個人の取引先においては、税務の問題もあり、極めて専門性が高い領域である。

不動産鑑定士、土地家屋調査士、司法書士、税理士、公認会計士の活躍の場でもある。