商社とは

商社の機能

商社は、総じて商品を流通させる業者を指す。特に貿易の業務を中心にした商業を営む企業をいうことが多い。商社の歴史、古くは江戸時代末期には三井、三菱、岩井といった、いわゆる財閥系の商社が勃興した。

現在、商社が取り扱う業務は貿易・販売に留まらず、取り扱う商品やサービスは多岐に渡る。

その豊富な資産を活かして国内外の企業への出資や経営管理、経営側への人材派遣やIT関連、システム開発などがあげられ、こうした商社は「総合商社」と呼ばれる。

総合商社に対し、特定の分野や業種に特化したトレードを行う専門商社もある。

商社の伝統的なビジネスモデルは「トレーディング(貿易)」であり、売主と買主をあらゆる情報・物流のチャネルを使ってつなぎ、経済を活性化させることにある。                   

商社の機能として、商取引、情報・調査、市場開拓、事業開発・経営、リスクマネジメントロジスティクス、ファイナンス、オーガナイザーといったことが挙げられる。

取り扱い商品は進化

商社は、その歴史をみても時代にあわせて取り扱う商品を進化させてきた。

古くは米をはじめとした食料や舶来品を取扱い、この過程で金銭が絡み金融へと発展し、近年では情報という財産も取り扱うオールラウンドな業態が商社である。

商社の役割はこうした活動を通じ、売主・買主の双方に利益をもたらし、ひいては社会経済を潤すことにある。

新しい取り組みに向けて

但し、グローバル化した近年ではメーカーが自社で原料や製品の調達や売買を行うようにもなっており、商社を経由せずに直接取引を行う企業を増えてきている。

なので、商社には原料調達→加工→製造→流通販売→アフターサービスといった一連(チェーン)の事業活動のなかで、いかに付加価値を生み出すかといった「バリューチェーン」を高めていくことが求められている。

 

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