飲食業とは
飲食業の分類
飲食業は、食事を主とする場合と、酒類やコーヒーなど飲み物などの飲食を扱う業をいう。飲食業は、「外食業」という言葉におきかえることもできる。
飲食が提供される場は、自宅でのものを除くと、学校、病院、企業等で提供される集団給食施設独立した店舗、ホテル、小売業等に付帯した店舗による食堂施設の２つに分類される。
なお、外食はレストランや食堂など家の外で食べるスタイルを指すのに対し、最近では、素材を購入して家で調理して食べる「内食」、調理済みのものを持ち帰り、また配達してもらうなどして家で食べる「中食（ケータリング/デリバリー）」といった表現がされている。
店舗開発、商品開発、販売促進、店舗スタッフ採用・育成
飲食業は飲食物を提供するための提供場所をもつ。そのために、飲食業には、店舗開発、商品開発、販売促進、店舗スタッフ採用・育成といった職種（業務）がある。
店舗開発は、出店に向け、商圏の市場調査、店舗物件の開拓、競合調査等のマーケティングを行う。立地や店舗開発は業績を左右する重要な要素である。
商品開発は、提供する商品やレシピの開発・研究などを行う。料理でもっとも重要な「味」を左右する大事な領域である。
また、販売促進は、キャンペーンの企画・立案や広報を行い、集客につなげる役割を担う。近年ではWEB上で顧客にどうアプローチするかが重要な要素になっている。
そして店舗スタッフ採用・育成は、店舗マネジメントを束ねる店長、料理長、ウェイター・ウェイトレスなど、顧客と直接つながるもっとも重要な部門である。
飲食業の現状
飲食業は、和洋折衷とその業態は多岐に渡る。外部要因による食材の高騰や食材の安全面、労働者不足による人件費の高騰、そしてコロナ禍による自粛対象などリスクは様々あるが、人々の生活にもっとも近い「食」を彩る大切な産業である。
なお、コロナ禍の状況では、テイクアウト・デリバリー需要が膨らみ対応する飲食店が増加した。ゴーストレストラン、シェアリングブランド、ミールキットなど新形態も登場してきている。業態別にみると、もともとテイクアウトやデリバリーに参入しているファストフードはコロナによりそれほど大きな影響は受けず、夜間営業がメインのパブレストラン・居酒屋、ディナーレストランは影響が大きい。