[コラム]青く澄んだ海への思い

大好きな函館

私は函館が大好きです。

クライアントがあり、既に20年以上通っていることもその要因の一つですが、何よりも自然の美しさや穏やかな気候や景色、そして外国との交易をながく経験した歴史を感じさせる街並みが、心をいつも癒してくれるからかもしれません。

空港からクライアントに向かう道すがらタクシーを止めて、ほんの少しの時間、海を見たいと思いました。

春の気配に包まれながら、ほんの数メータ歩いて海辺に立ち、こうしてきらきらと光る紺碧の海を眺めていると、時を忘れ心を無にすることができます。

穏やかにうっすら遠い地平線から、きらきら光る函館の海はとてもきれいで澄んでいます。

日本の未来は

遠くに薄く下北半島が見えます。そこには大間があります。

大間はマグロで有名です。

大間のHPによれば、津軽海峡で水揚げされるマグロは、天然の本マグロであり、 大間町で水揚げされるマグロは最高級品で、「大間まぐろ」というブランドで全国に知られていると書かれています。

2007年には、大間漁協によって出願された大間まぐろが、地域団体登録商標となったとも。

マグロに出会う為、一度は行ってみたい場所ですね。

ところで、函館の方から聞き大間に原発がつくられていることをはじめて知りました。

大間には地域を破壊する可能性がある原発を建設する代替として毎年20億円の補助金が落ちているそうです。住民はうるおい、函館が建設差し止め訴訟をしているにもかかわらず、大間は工事開始を主張していると聞きいています。

全炉心MOX燃料(ウランとプルトニウムの混合酸化物燃料)ABWR1基の建設計画を進めると、補助金を目当てに、2基、3基と増えていく、このままいくと大変なことになる、福島が良い例だ。と運転手さんが話していました。

地域振興と国の政策、事故さえない安全な原発であれば良かったのになと思います。

ただ、本来日本経済が活性化し地域産業があり、地域住民が健全な生活をできる環境があれば、原発受け入れはなかっただろうことを考えると、暗澹たる気持ちになります。

少子高齢化の進捗する我が国において、どのように日本を再生していくのか。青く輝く美しい海を眺めながら、深く思うのでした。[石井友二]

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