[コラム]工夫と創造
円滑に進めるルール
人が社会で生きていくためにはルールを守る必要があります。ルールは、
- 秩序を守るため、
- 公平公正性を担保するため、あるいは
- 何かを円滑に進めていくため
など、さまざまな理由により、人の手により定められたものです。
決められたルールに沿って、迷いなく決められた通りに行動すれば、知らず知らずのうちに皆がうまく生活することができるようになります。
今朝もJRのプラットホームに描かれている○に沿って立つことで、目のまえのドアが開いて移動せず電車に乗れること、空港のごみ箱で、穴のかたちをみてゴミを捨てれば、自然に捨てるものの分別ができて回収や処分が円滑に進むお手伝いができることを思い、何げなく物事がうまく進むようにルールが形になっているんだな、ということを改めて認識しました。
もし、並ぶ場所がなければ、少なくとも数メーターは歩くし、ゴミを分別しなければ他に分別コストが必要となります。ここでの簡単な工夫で、知らず知らずに人はうまく生かされているのですね。
他にも、JRのホームには、ロープで分割された通路は、右左に進む人がぶつからず前に進める工夫、また、エレベーターの黄色い枠は靴を巻き込まれ挟まない工夫、そしてエスカレーターの前に立つバーの間にはカートが入らず、カートをそのまま上げてしまわないようにする工夫があります。
この他切りがないですが、いろいろなところに工夫や創造があり、意図した誰かが何かを考え、彼らが実行に移し社会を動かしていることが判ります。
社会人の権利と義務
こうしてみると工夫と創造は社会人の権利であり義務であると考えることもできます。
私達一人ひとりが自分のため、組織のため、そして社会のために、日々の生活の中で小さな工夫(改善)をしていくこと。それができれば社会はもっともっと便利になっていくのだと思います。
ありとあらゆる分野や場面で考え、工夫や創造により良い方向に進むよう行動することは、閉塞感のある日本の活路を見出すための不可欠の活動ではないかと考えています。[石井友二]
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