そもそもすべてを分かろうとすることが無意味なのだとあるとき気が付きました。
結局は人は、宇宙の心に抱かれて、生かされている。生かされているのであれば活きなければならない。
であれば、何をするのか。享楽や自分の利己に走るのではなく、自分を犠牲にしても何かを残すことが使命なのだということがそれです。
聖人ではないので、自分をすべて犠牲にして他者のために生きると、心から言えるはずもなく、結局は俗人的で、しかし、そうではないところに、広い心をもち少しでも近づくことが目標になったのはいつからかと思います。
なお、活かされるためには、懸命に働くことが必要だという結論は揺るぎのないものであると納得しています。
ただ、折に触れて仲間内で、「何のために懸命に働くのか」という議論になります。
答えは多様でとりとめもありませんが、「生きる価値を見出すため」という答えが帰ってくる人も多く、少し安心した記憶があります。
宇宙から見た地球は清く、美しく、透き通った色をしているようです。
もちろん、宇宙から地球をみられる機会はないものの、何かを上からみることで自分の居場所の確認ができるとすれば、ときどきは上から地球を眺めてみたいと思います。
今回、ビルの上から地上を見てみると随分と街が進化し大きく、そして思った以上に整然としていることがわかります。
さすがに宇宙の心はもてないけれども、ビルからみる景色の大きさ程度の心は、なんとか持てるかもしれない。(傲慢ですが)ふと、そんな気がした一時(ひととき)でした。[石井友二]