[コラム]大すきなカフェとレストラン
香港島の太平洋
香港にはリパスルペイという場所があります。九龍と向き合う香港島の裏側です。定宿のある尖沙咀(チムサーチョイ)からMTRで行くか、少し歩き船乗り場からフェリーを使い中環(セントラル)へ。
そこからタクシーで20分程度走るか、ビルの一階にあるバス発着所のNO6か、NO6Xの2階建バスに乗り、細いくねくね道を木の枝に当たりながら勢いよく疾走し、たどり着く場所にあります。
20年以上前に香港の友人に連れて行ってもらってから、香港に行く度に数えきれないほど訪問している大好きな場所です。
ここ迄の道は、いわゆる富裕層の高級住宅が立ち並ぶエリアですが、リゾートのような雰囲気があり海岸にはたくさんのヨットやクルーザーが係留されています。高層マンションのガーデンは住居になっていて、下にある元ホテルにはカフェ(写真上)があります。
カフェは12時からオープンしますが、店内ではなくパラソルの元での食事は太平洋の風を添えものとて、とてもおいしくいただくことができます。観光客はここのカフェでお茶を飲むツアーが組まれていないことから、あまり知らないかもしれません。
しかし、ここで吹かれる太平洋からの風があることで香港のすばらしさがさらに追加されます。
休日に、カフェの裏の中庭にあるパシフィックカフェカンパニーの店内外でコーヒーを飲みながらガーデンに住む奥さん達がテニスウェアで談笑する姿や、子供を連れたメイドさんが静かに本を読んだり、グループに入らない奥さんが子供を遊ばせているのはとてもほのぼのしています。現地の日常生活を垣間見ながら友人と未来を語るのが大好きでした。
ガーデンの住人はほとんどが金融関係の白人の家族であり、稀に日本人や中国人の実業家や弁護士が生活をしています。
ここは本当に香港にありながらも別世界の色合いが強く、喧騒なざわついた香港にいるということをすっかり忘れることができます。
コロナが終息し香港に行けるようになったときには一番始めに行きたいところのひとつを紹介しました。
東尖沙咀のおしゃれなレストラン
なお、日本人の集まる会合で最も大きな八日会が開催されることで有名ですが、東尖沙咀の海岸近くにあるロイヤルガーデンホテルのサバティー(写真下)のそれほど高くないランチも涎(よだれ)ものです。夜は高級すぎて行けませんが昼で十分です。
とりわけ食べ放題の生ハムと好きなだけチョイスできるデザートのケーキは逸品です。ただ食事をしていると同じく昼の会食で来店するスーツ姿のビジネスマンが多く、早く日本に帰って仕事をしたいという気持ちになってしまうので、ここで食事をするのも善し悪しかもしれません。
2年前に訪問したのちコロナで香港に行けない今、この2つの大好きな場所を思い出します。本当に早くコロナが終息するとよいですね。[石井友二]
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