そこで社長は、仕事の質や量を明確にして仕事の生産性向上を図ろうと考えました。周りを見渡しても、音頭をとって業務の見直しをしようというリーダーはいません。もちろん現場はその手法も知りません。
業務を可視化するため、社長は一日ホテルのあちらこちらを廻り、パートさんやスタッフと話しを行い、このホテルにはどのような仕事があるのかを書き出していきました。
内部業務と外部業務、オペレーションと営業活動、取引先分析や損益計算書から必要な経費項目についても分析しました。
業務一覧表を作成しマネジャーやスタッフと漏れがないか確認。マニュアルづくりにも着手しました。
また、従業員一人ひとりの仕事の質と時間を測定し、業務別に標準時間を設定したのです。
そのうえで忙しい土日祝祭日前日とそうでもない平日の業務を決め、シフトの見直しもしました。
限られた時間で一人ひとりの仕事の質をどう上げるのか教育を行うための教育体制をつくり少ない人員で同じことができるよう取組みを始めました。その結果はここで説明するまでもありません。
従業員は少ない人員でオペレーションができて役割を果たせるようになりました。
フロントのスタッフも多能工として、経理、総務、営業、取引先管理等ができるようになりホテルの運営も円滑に行えるようになりました。
やるべきことをやるべき方法で行うことで成果が挙がる事例です。