08-08.従業員が力を発揮するガバナンス

成果を挙げるために

ガバナンスは難しくいうと組織や社会に関与するメンバーが主体的に関与を行なう、意思決定、合意形成のシステムですが、ここでは組織をどのように統治するのか、取り分け従業員のためにどのような環境をつくるのかを扱います。

ところで、従業員は何のために働らくのでしょうか。生活のため、力を付けたいから、今の仕事が好きだから、お金を貯めたいのでいたしかたなく、友達がいるから、上司を尊敬しているから、達成感を得たいから等々さまざまであり、多くはそれらが複合的に重なり合っていると思います。

一方、組織は成果を挙げるために活動しています。事業の目的を達成するため、設備投資し、人を雇用し、資金を投入します。目的達成のために従業員に最大限の成果を挙げてもらわなければなりません。では多様なニーズをもつ従業員にどのようにすれば力を発揮してもらえるのでしょうか。

まず、賃金の一定額の保証をしなければなりません。それなしに「やりがいをもって頑張りましょう」、はありえません。適正利益を得る事業でなければ人は集まらないのです。一時的にそうであったとしてもそれが続くのであれば、組織は成立しません。

適正利益を出す

適正利益を出すためにどうするのか。「利益は顧客評価の証」といわれます。事業の質が高く、顧客が増加しなければ利益はでないという考え方です。事業の質を高くするためにはどうすればよいでしょうか。

従業員一人ひとりの力をつけるため、現状の従業員の評価を行い、評価の結果を受けたマンツーマンでの教育を行うことが必要です。教育を行いスキルの高い従業員が多数生まれたとして、彼らが協力し合えなければ組織としての成果を挙げられません。

協力し合えるよう組織を動かす必要があります。強いリーダーシップをもち、組織が目指すことや、皆で協力し合わなければ成果があがらないと伝えなければなりません。不効率な、屋上屋を重ねる、あるいはミスが起こりやすい仕事の仕組み(制度、ルール、手順等)そ是正し、具体的に成果を挙げやすい仕事の仕組みをつくる必要があります。

また従業員に役割を与え、この役割はあなたにお願いしたい力を貸してほしいという依頼ができなければ目標は達成できません。部署や従業員全員に目標や役割を提示することが求められています。

明確なビジョンや目標を設定し、その達成のために計画を立案。生産性のよい仕組みをつくり、個人を評価しここまで来てほしいという到達点を決めたうえで、役割を決め、依頼をして教育を行い、彼らが目標を達成できるよう支援します。

結果、優れた従業員が生まれ、彼らが支援される環境のなかで、事業の質は向上し、生産性はあがり、多くの顧客との取引が行われ高い評価を得られます。よい文化が生まれ、同時にコストは削減され適正利益が出て適切な処遇を行うことができるのです。

ここで生まれた仕組みは、従業員が協力して力を発揮できる風土や組織をつくり、彼らが働きたい思うニーズをすべて充たす仕組みであるといえます。

自社で上記をチェックし、漏れがないことを確認することが大切です。

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