[コラム]日本はジャングルだ

海外からみた日本の印象

今日は会社に出社しました。目的は英会話の勉強です。土曜日はM先生で、日曜日はI先生です。M先生はどちらかというと文法的なトレーニングですが、I先生とは、まったくのフリートーキングでした。

本来はビジネス英会話なのですが、教科書は使わないし、結局のところ、で、トピックスは?とか、休みは?とか、結局のところスポーツや政治、日本経済の話になり、夢の話や日本人に対する印象の話など、ついていくのがやっとの時間になりました(ついていけていません)。

Iさんは、普段は中学とか高校の先生なので休みになっちゃったこと。私にはほとんど休みがないというと、つまらない顔をされました。ただ、Iさんが、昔ボーイスカウトだったことがわかり、私もボーイスカウトだったんだ、と言うとヤー、リアリー的な話でもりあがり、日本とアメリカの違いは、月に1回はキャンプにいって、ながいと1カ月もテント暮らしするんだよ。

とかいうことになり、で、ナイフやガンもつかう。うさぎとか捕まえて、殺してクリーンして(毛を抜いてつるつるにすることだそう)…。え~ぇ殺しちゃうんだ。うん。でもナイフで?いや石とかでつぶしたり…。は~?うそでしょう。かわいそー。じゃさ、君は肉は食べないんだ…。いや食べるけど…。同じだろ。

でも、ときどき人間は残酷だな、って思ってかわいそうになるけど。だって、日本だって、郊外に行けば結構、鳥とか兎とか締めたりしているんでしょう?そ~いわれれば…、それは正しいけど…のような。

次に拳銃の話になって、アメリカ人はみんな銃をもってるんでしょう?とかわざと聞いたら、はー?65%だよ(げぇっ、高い!)でも、それは自分を守るためで、君がいうようにアタックする目的じゃないし。

田舎にいけばみんな銃をもっているけど、それはハンティングのためなんだよ…。とか、とりとめもなく…。

スカイダイビングが「やばい」ほど面白いこと(でも高いからめったにできない…)、っていうか、危険だよね?って聞いたら、危険に決まっているだろ、だって飛行機から飛び降りるんだぜ。スポーツの危険度には上下があるけど、一番やばいでしょう。

ということになり、だったら私も黙っていられず、俺も、ずいぶん前に海に行ってスクーバーやったときに、海底に膝ついて魚見て遊んでたら、時間がたって、ゲージをみたら0であせって上にあがったことがあって。でもバディブリージング(仲間の空気をもらうこと)をしながらじゃないと肺がバーストしちゃうんだよ、危険でしょう。

でもさ、とIさんが続けます。俺も沖縄で海岸から100mぐらい沖で泳いでいたら、さめがきてさ、くわれそーになったんだ。あとでジンベイザメっつうので人間は食わないということだったんだけど焦ったよ、という話で私の話は色あせました…。

スノボーが好きなこと。アメリカ人は何でもスポーツするけど、日本人はひとつしかしないこと。ともかくルールがあって、アメリカだったら道で野球やっちゃうから、とかいわれて、自動車とかで危ないしとかいったら、なぜなぜ?

それってガラスとか壊れたりとかでしょう。全然なんでそんなこと気にするの、アメリカでは人が死んじゃうことぐらいしか重要じゃないんだよ、とかいう話になりました。

Iさんは、日本人には自分の考えで何かルールをつくってしまうところがあり(Self-Imposed)、それが俺たちとちがうところだよ…。イギリスも日本と全く似ているけど島国と大陸の差だよね、とかいう話になり、たしかにそうかもね。

で、日本人についてはどう思う?って聞いたところからやばくなりました。「俺の意見?」というから、そう。といったら、そこから、機関銃のように話が始まりました。

日本人はあたりはいいけど、やらない。うそっぽい。お金には頓着しない。仕事はラフ。たとえば自分のとこのカラオケなんか、1日2~3人しか客が来ないし、スタッフはちゃらちゃらして電話しているし、アメリカだったら店は閉めるし、その前に従業員は即刻首だし、仕事がきちっとできていない(カラオケやさんだけで判断はしないでね。でも当たっていることも多いと、ギクッとしました)。

で、学校の外や何かのときに日本人に話かけると、I先生は日本語ができるっていっているのに、避ける人が多く、表は調子いいけど結局は深く入ってこない。いったことはやらない。やっぱりうそっぽい。結局のところ深く付き合えない。打ち解けない…。

自分のことしか考えていない…。なので、俺はロンリーだ。と彼がいったときには胸が締め付けられました。思わず、俺たちはお互いに理解し合って、友達になろーね。といいました。本当にそう思いました。彼はOKといって握手をもとめてきて感動的でした。

なんか、日本人て何なのか。国がこうなっても、医療が崩壊しようが、結局自分のことしか考えず、懸命に努力せず、大変な時期に頑張ろうという人がどれだけ多くいるのか、とても不安になりました。胸がいたかったです。

昨日も実はM先生と日本経済が悪いのは、政治にも経済にもリーダーがいないからだということになりましたが、今日もその文脈です。

I先生は、他の事例もあげ、日本の印象はジャングル、またはアミューズメントパークだ。といいました。実はもっといろいろな話があり、わけがわからないんだよ。何がでてくるか。びっくりすることばかりだし。フー。

ハバナイスタイムとは言ったものの、彼が帰ったあと胸がとても苦しくなりました。

平和そうな日本の未来

事務所をでると銀座は、歩行者天国で人であふれていました。皆楽しそうで、日本は平和なんだと思いましたが、実際にI先生の話が心に強く残り、これでいいのかという思いが溢れました。

そして先ほど家に着いてTVをみていたら、元検察庁のK氏が自民党についてコメントしていました。「皆自分勝手で、自分のことしか考えていない。国民のことを誰が考えているのか。本当に情けない」という趣旨でした。

でも、それは同時に自分や国民全員に向けられたコメントではないかとまた、心が痛みました。自分を含め、危機感をもって、今、何ができるのかを本当に考えなければ、日本は絶対的に立ち直れないのではないかと思います。

ちなみに私は悲観論者(Pessimist) ではまったくありません。本来は逆です。でも素直にやばいと思います…。日本はいまジャングルです。

[石井友二][2009年7月記事]

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