農業とは

農業の分類

農業とは、土地を利用して作物を栽培し、また家畜を飼育して衣食住に必要な資材を生産する業である。

広くは農産加工・林業も含めて考える。日本標準産業分類(平成25年10月改定)では、農業は、管理,補助的経済活動を行う事業所、耕種農業、畜産農業、農業サービス業(園芸サービス業を除く)、園芸サービス業の5つに分類されている。

さらに各分類内で取り扱う生産物・サービスにより区分けされ管理されている。

なお、農業の仕事を、耕種農業、畜産農業、アグリビジネスの3つに分けることもあり分かりやすい。

耕種農業や畜産農業は自然の中で農畜産物を育てる仕事をいい、またアグリビジネスは、農業関連産業をいい、耕種農業・畜産農業の生産者を支えるための農業資材・種苗など販売を行う事業や、生産者の生産した商品を消費者に届けるための流通・販売を含む事業領域である。

アグリビジネスに期待

ここで、アグリビジネスは、農業およびこれに関連した農薬,肥料,農機具はもとより農産品加工,農産物市場,研究開発,素材資材供給,加工,流通など周辺関連部門を含めた産業分野であり、裾野が広い。日本では、オイシックスなどが新しいビジネスモデルをもってアグリビジネスに参入し成果を挙げている。

とりわけ興味深いのはバイオテクノロジー (生命工学) やLEDによる野菜工場など自動化技術などの先端技術を応用,利用した研究開発が進歩していること。今後安全で、信頼される農法や作物が生まれることが期待される。

なお、アメリカの社会学会では、バイオインダストリー (生命産業)という定義が生まれ、事業領域のくくり直しが行われている。アグリビジネスには異業種からの新規参入が活発化しているとのこと。日本人にとり食料自給率を上げることは急務であるが、アグリビジネスが農業の構造改革の手段として捉える必要がある。

食料自給率の維持・向上

ところで、日本の食料自給率(国内の食料供給に対する食料の国内生産の割合)は、農業に従事する人の高齢化や、きつい仕事であることから敬遠され、最近でこそ農業が見直され若年層の新規参入が進んでいるものの、長期にわたり減少傾向で推移している。

その比率は、先進国中最低水準といわれている。

自然災害や気候変動などにより、また海外の各国の食糧事情により食料の輸入が困難となることが予想されるなか、食料の安定供給を確保するために日本の食料自給力の維持向上を図ることが急務である。

 

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