[事業成功のポイント6]費用を下げる【会員限定】
コスト絶対額の削減
コストの削減には、外部コストを削減することと、内部コストを削減することの2つがあります。外部コストは物品・サービスの
- 値引き要請を行う(→取引量が増えてきたときに値引き要請を行うことは大事です。「もし10%削減を要請したら応えていただけますか、無理であればどの程度の削減が可能ですか」、という聞き方で、値引きの要請をします)。
- 相見積もりを行い安いところから購入する(→定期的に相見積もりをとり業者に競争を促す方法は、業者からの信用を無くす可能性や与信力の低い業者と取引をする羽目になることもあり慎重に行う必要があります)。
- 質を落とし購入する(→質を落としても支障がないものには適切な対応です)。
- 購入先を絞り集中購入する(→複数の業者が同じような物品・サービスを扱っている場合には有効です)。
- 大量に購入し値引き要請する(→一定の資金を要するので留意が必要です。また在庫が増え、在庫管理コスト増や不良在庫が生まれる温床にもなり危険な場合もあります)。
- 使用(購入)を止める(→自社で行う[内製化する]、他の物で代替する等)
ことでコストを削減します。これらはコスト絶対額の削減です。
内部コストのコスト絶対額削減は、
- 使用量を減らす(→無駄な使い方をしているものは対象になります)。
- 在庫のロスをなくす(→業種により管理の方法は異なりますが、月初在庫+当月仕入れー当月使用=月末在庫の帳簿記録と実際の月末在庫が合致するよう、日常の在庫管理を的確に行うことが必要です)。
ですね。
例えば、新聞を止める、コーヒーサーバーの契約を止める、清掃業者への委託を止める、自動車通勤を止める、コピー機で印刷を止める(パーチャー代節約のためインクジェットプリンターを使う)、電気をこまめに消す、水道水の使い方を変える等効果が微妙なものもありますが、コスト削減意識をもってもらうためにもよく行われています。
単位当たりコスト削減
ただ、内部コストの削減には単位当たりコスト削減、という方法があります。
単位当たりコスト削減は、生産性を向上し、一時間当りのコストを引き下げることをいいます。
1人が8時間で10のしているとき、8時間で20の仕事をできるようになれば、1時間の生産性は2倍になります。10の仕事を4時間でできるようになれば、4時間分のコストが削減されたのと同様の効果があります。
残りの4時間を別の付加価値業務に振り向けることで、新たな収益を得ることもできます。
生産性を向上させるためには、
- 仕事の仕組みをつくる(→ルール、制度をつくる、標準化する等)。
- 仕事の仕組みを変える(→システム化する、自動化する)。
- 個人の能力を引き上げる(→リーダーシップ、評価、処遇、教育、やる気を生む等)。
が必要です。
単位当たりコストの削減はビジョンや戦略、人事に大きく影響を受けます。コスト絶対額削減を行うプロセスは短く、ある意味容易ですが、単位当たりコスト削減は、時間もかかるし手間も要するアプローチです。
しかし、成果はある意味無限で、収益向上にもつながる本質的なコスト削減なのでとても重要です。コスト絶対額削減のみならず、単位当たりコスト削減についてしっかり取り組む必要があります。
なお、「仕事の仕組みを変える(→システム化する、自動化する)。」ことについては、一定の投資を行わなければなりません。投資<投資効果が条件になります。
さらに、使う側の能力や意識の向上が求められます。IT導入したものの、誰も使えない、といったことの無いようにしたいですね。
