変革の波に洗われる倉庫業【会員限定】

倉庫における効率管理

倉庫との付き合いは、東京湾近くのアイスクリーム冷凍倉庫でのアルバイトから始まった。重いケースの搬出入に嫌気が差し、大抵は三日ともたない日雇いの仕事だった。

なぜか私は、そんな仕事が好きで南極越冬隊が着るような分厚い防寒服を着て、マイナス30度にもなる倉庫に入るために毎日、月島に通うことになった。倉庫での搬出入が実はとても大事なことを社会人になり思い知らされる。

製薬卸の倉庫でのピッキングシステムや部品の自動倉庫、化学品メーカーの尿素塔につながる倉庫、エンジンメーカーの倉庫…、その後社会人になり、仕事で何十という倉庫に入り、棚卸しの立会いや在庫の確認、受払い管理を行うことになったからだ。

できるだけ手間をかけず効率的に、アドレスをしっかり管理し、先入れ先出しや保管による棄損を防ぎ、受払いを行うことで倉庫の機能を果たすことができる。倉庫における作業効率の善し悪しにより物流の効率が変り顧客の利便性が大きく影響を受けるのだ。

爾後ECの時代になり、倉庫の在り方や必要性が大きく変化する時代になった。

それを使う荷主がメーカーなのか卸売り業なのかに関わらず倉庫が果たす役割は益々大きくなることだろう。また、効率的に管理するためのシステムや仕組みがこれからも進化することで、倉庫の機能はさらに充実したものになると予想している。

荷による倉庫の収益

ところで、倉庫はとても地味な存在ではあるが、近年では物流施設は不動産投資信託のアイテムとしても有効性が重視されていて多くの商品に倉庫が組み込まれている。その意味で土地活用の重要な対象として不動産や建設業との関係も大きいものがある。

そもそも古くから事業を行う倉庫会社は自社の土地ではなく第三者から土地を賃借して倉庫業を営んできた企業が多くある。

安定した収益を得られる倉庫は、結局は今も昔もリースバックによる運営を行いやすい対象であったといえると思う。

とはいっても倉庫の収益には変化がある。コロナで動かない荷があるからだ。水産冷凍系倉庫では飲食が振るわないため荷が動かず、入出庫で得る手数料を稼げないとクライアントからのヒヤリングで分かった。

倉庫の荷の内容により収益を得られるところとそうではないところがあり、倉庫業も悲喜こもごもなんだと気付くこの頃だ。はやく活気が出てくることを祈っている。

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